釧路市の水産加工業
釧路市の水産加工業は、事業所の規模にかかわらず、北洋漁業のサケマス(塩蔵品・缶詰・筋子・イクラなど)や、スケトウダラ(スリ身・タラコ・魚体前処理など)を基盤とし発展してきました。
昭和50年代から平成3年頃までは、マイワシの水揚げが急増し、ピークには年間80万トン近く漁獲され、飼肥料と魚油を生産する加工場は23工場まで増加、加工生産量の60%以上を占めていました。
しかしながらイワシの水揚げが途絶えた現在では、2工場ほどが稼働しているだけとなっており、主原料も小型のサンマやわずかに水揚げされるカタクチイワシ、加工製品を製造する段階で出る魚の残滓となっております。
北洋漁業関連の加工生産も、漁業自体の縮減から釧路港の水揚げが減少し、不足分は企業が直接原魚移入というかたちで、全道あるいは輸入で手当てしていますが、資源量が減っているスケトウダラを原料とする冷凍スリ身などでは減少の傾向が見られます。
これらの現状から、これまでの大量の漁獲物を食品の中間原料に加工し、大量にさばくだけでなく、大規模な加工場でも直接消費市場に並ぶ水産食品の製造も手がけだしており、食品のパッケージから衛生管理まで、より質を重視した生産体制へ移行しております。
小規模な加工事業所も、独自性やより特徴のある製品づくりに努力しております。